庭といっても、さまざまなスタイルがあります。庭の種類と特徴を紹介します。
カジュアルガーデン
カジュアルガーデンはその名の通り、とてもリラックスした雰囲気のガーデンです。これに対するのがフォーマルガーデンですが、カジュアルガーデンでは基本的に、フォーマルガーデンのような規則性や対照性を利用した庭造りを行いません。
花壇は時に直線的でない形をしており、小道が気まぐれに伸びています。樹木や低木もリラックスした雰囲気のものが好まれ、できるだけ直線的な配置や直角的なラインを避けるように作ったりします。
フォーマルガーデン
カジュアルガーデンとは対照的に、直線的で、曲線も計算された曲線が好まれます。植物やタイルなどの配置には規則性があり、整然とした雰囲気を醸し出します。
異なる季節ごとに楽しめる花や植物が計算されて配置されるのも特徴の一つです。例えば、早春には球根系の花、春から夏にかけては花壇の花を楽しむ、といった具合です。
地中海式ガーデン
温暖な気候帯にある地中海式の庭は、ガーデン作りを計画するときに、多くの人があこがれる様式ではないでしょうか。
地中海式ガーデンの特徴というと、テラコッタやタイルが敷き詰められた小道や床スペース、心地よくテーブルセットが配置されたパティオがイメージされます。
花壇の他によく用いられるのが、キュートな鉢に植えられた観葉植物や寄せ植えです。あるいは、ハンギングバスケットも多用されます。
日本式ガーデン
日本式ガーデンの特徴は、日本人なのでなんとなく想像がつきますね。
静かでシンプル、ミニマリストともいわれたりします。
自然的な庭が好まれます。特徴的なアイテムとしては、小石、水(小さな滝や水たまり)、竹、盆栽などでしょうか。
日本式の灯篭を置くだけでも、ぐっと日本的な雰囲気になります。
中華式ガーデン
中国っぽい屋根がついたパビリオンや、垂直に伸びる石などがあると、中華式っぽいガーデンになります。
自然に溶け込むような植物配置という点では日本式とちょっとかぶりますが、禅などの要素はありません。
ゆらゆらと涼しげに揺れる柳や、竹が好まれます。
また、日本式ガーデンのように鉢に入った盆栽風の植物も配置されますが、日本の盆栽よりももっとリラックスした雰囲気の植物が好まれると思います。
英国式ガーデン
英国式ガーデンの特徴は。庭のボーダーラインに従って季節ごとの花が配置され、正面にはフォーカルポイントが置かれたりすることでしょうか。
フォーカルポイントには、ベンチを配置したり、バラなどのツル系の植物でアーチを作ったりすることができます。
また、中央部分には、芝生を配置されることも好まれます。中央部分に小さめな花壇を作って色とりどりの花を置くのもいいですね。
フレンチガーデン
低木が丁寧にトリミングされ、フォーマルな雰囲気のガーデンが多いようです。
また花だけでなく、野菜や果物、ハーブなども観賞用として庭に使われることがあります。
石で作られた噴水や彫像なども好まれて使われるのではないでしょうか。
いろいろなテーマで試してみたいガーデン作り
さまざまな様式の庭について、ざっくりと特徴を書いてみました。
もちろん様式にこだわらず自由な庭造りもいいと思いますが、アイデアとして複数のガーデンスタイルを知っておくと、自分らしい庭造りの参考になります。
ここに挙げたスタイルはほんの一例です。世界にはもっとたくさんの庭様式があります。ご自分のオリジナリティあふれる庭を計画してみてくださいね。
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