私は2014年からコンポストをやっていますが、これまでは一度も食用油をコンポストに入れたことがありませんでした。長年コンポスト作りをやっている夫に、食用油は入れてはいけないといわれていたからです。
でも最近になって、屋外ではなくガレージでコンポスト作りを始めるようになり、実験的に食用油を少量入れてみることにしました。
どうして食用油はコンポストに入れてはいけないのか、そもそも本当に入れてはいけないのかについて調べてみたので書いておきます。
コンポストに食用油は入れてはいけない?
私たちはふだん屋外でコンポストを作っています。
これが屋外にあるコンポスト場です。詳しくは以下の記事に書いていますが、
ガレージ勝手口のすぐ外に設置しているコンポスト専用ゴミ箱に生ごみをため、それがいっぱいになったら少し離れたコンポスト場にゴミを移すという具合にやっています。
夫はこのやり方で十年以上やってきているんですが、植物性・動物性に関わらず食用油は一切入れていませんでした。
英語のサイトで調べても、食用油は入れない方がいいと紹介されていることが目につき、てっきり入れてはいけないものだと思っていたんですね。
コンポストに食用油を入れることの効果
ところが、最近読んだ記事で、食用油をコンポストに少量加えることによって、コンポストの温度を上げ微生物の働きを活発化させる効果があるということを知りました。
ただし、大量に入れてしまうと逆にコンポストがダメになってしまうので、注意が必要なのだそうです。
ちょうど季節は外気温度が下がってきたころでして、ガレージでやっているコンポストの分解速度が落ちてきたなぁと思っていたんですよね。それで、実験的に少量の食用油をコンポストに加えてみることにしました。
上の画像のような、直径30㎝くらいのコンテナー1個に対して、天ぷらに使った後の古いサラダ油を大さじ2杯程度加えてみました。これで、分解速度が速まったかどうかはまだわかりませんが、分解が止まるということはなく、順調に堆肥化されてきているように感じています。
コンポストに食用油を入れてはいけないケース
では、なぜ、英語系の情報では食用油を入れない方がいいと紹介されているのでしょうか。
上にも書いたように、食用油は適量であれば微生物の働きを促進してくれる効果があるようです。しかし、入れ過ぎてしまうと油の防水性質が、堆肥化を妨げてしまうことがあるのです。
堆肥化には適度な水分が必要ですが、油分が多くなってしまうと、水分と喧嘩してしまうのですね。
さらに、食用油はネズミなどの小動物を引き寄せてしまうこともあり、特に屋外にコンポストを設置している場合は入れない方がいいみたいです。
私がガレージでやっている方法のように、生ごみを土で覆ってしまうならまだいいかもしれませんが、我が家のコンポスト場は生ごみをそのまま放置して板で蓋をしているだけです。下手に油系のものや動物性のものを入れると、小動物を引き寄せてしまうというわけですね。
また、日本の大都市に住んでいる場合、ネズミなどは気にならないかもしれません。しかし、私が住んでいる田舎は、本当にネズミがよく出る、というか、注意していないとガレージや家の中に入ってきてしまうので(とくに外が寒くなる今の季節)、やはり外のコンポストには動物性のものや油系のモノは入れない方がよいのでしょう。ちなみに、ネズミが万が一屋内に入ってきてしまった場合は、ネズミ捕りで対処してます。
コンポストに食用油は入れてもいいのか、ダメなのか
コンポストに食用油は入れてもいいのか、よくないのか、それはその人の環境次第ということになりそうです。
小動物などのリスクがない場所や方法で行うのなら、少量の食用油はかえって堆肥化をサポートしてくれるということになります。
ただし、入れるとしても入れ過ぎには注意が必要みたいですね。大量に入れてしまうとコンポストがダメになってしまうこともあるので、試してみたいという方は少量加えてみて様子を見てみることをおすすめします。
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