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ケベック州のフランス語とフランスのフランス語は違う

ケベック州は、カナダの中でも独特の文化を持っていて、フランス語を公用語としています。と言っても、フランスのフランス語とはアクセントや語彙の点でかなり違いがあります。ケベック州のフランス語とフランスのフランス語の違いをピックアップしてみました。

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フランス語と私


photo credit: 611_montrealskyline via photopin (license)

私がフランス語を学び始めたのは、今から12年以上も前です。日本で語学学校に通って勉強しました。なぜフランス語かというと、当時はフランスにワーキングホリデーに行こうかな、なんて考えていたからです。

結局、フランスへのワーキングホリデーは、なぜか中国へ語学留学にとって代わりました。その後10年以上の期間を、香港を中心とした中国で過ごしたので、フランス語を使う機会は一瞬たりともありませんでした。

ひょんな縁で、今はカナダのモントリオールに住んでいます。ここはフランス語圏ですが、10年ぶりにフランス語を話そうとしても、もちろん話せるわけがありません。

というわけで、モントリオール市内にある小さな語学学校でフランス語を再勉強することにしました。

街の人のフランス語はわからない!


photo credit: MarcheJeanTalon BistroAquaMare via photopin (license)

ケベック州のフランス語は、「ケベックワ(Québécois)」と呼ばれ、フランス本国のフランス語と区別されます。

ケベック州には、今でもフランスやその他フランス語圏の国からの移民が多いのですが、フランス語を母国語とする彼らにとっても、ケベック人のフランス語は聞き取りにくいといいます。

モントリオールとはいえ、語学学校で教えられるフランス語は、一応フランス本土の正統派(?)フランス語が教授されます。そのため、街に出ると、人々が話している「ケベックワ(Québécois)」が聞き取れないことはしょっちゅうです(笑)。

違いその1.アクセント


photo credit: Place Jacques Cartier via photopin (license)

では、具体的にケベック人のフランス語とフランス人のフランス語は、何が違うのでしょうか。

まず、そのアクセントに大きな違いがあります。フランス語を勉強したことがある人には、ケベック人のフランス語は「田舎くさい」と感じるかもしれません。

私はまだ、フランス語を勉強中なので、断言はできません。しかし、聞き取れる範囲では、ケベックのフランス語の方が、広く口を開けて発音する母音が多かったり、「d」や「t」の子音が余計に入っていたりするような気がします。

また、フランス語は、もともと音と音がつながって発音されることが多い言語ですが(フランス語学習者にとっては難しいところです)、ケベック人のフランス語は、さらに音をスキップして話すことが多いように思います。

違いその2.語彙


photo credit: Canadian Formula 1 Grand Prix 2010 via photopin (license)

ボキャブラリーにも大きな違いがあります。ケベックのフランス語は、フランスのフランス語に比べて、英語の影響を受けた単語が多いです。英語から輸入され、フランス語として定着してしまった語彙です。これらの語彙をフランス本国で用いても、理解してもらえないことがあるといいます。

例えば、「自動車」はフランス語では「voiture」と言いますが、ケベックでは「char(シャー)」と言うことがあります。これは、英語の「car」をフランス語にもじった単語です。

また、他人をののしるときの言葉は、ケベック人のフランス語の方が、教会や宗教に関連している語彙を使うことが多いようです(例えは省略します)。

紛らわしいのは、食事をあらわす言葉です。例えばフランス人のフランス語で「朝食」は「petit déjeuner(プティ・デジュネ)」と言いますが、ケベックでは「déjeuner(デジュネ)」と言います。フランスで「déjeuner」というと、「ランチ (昼食)」を意味しますが、ケベックで「ランチ」は「dinner(ディネ)」と言います。フランスで「dinner(ディネ)」と言えば、「夕食(英語のディナー)」を指しますが、ケベック人は「夕食」のことは「souper(スぺ)」と言います。なんとも紛らわしい話です。

違いその3.外国人に対する態度

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photo credit: DSCF0696_HDR via photopin (license)

フランス人もケベック人も、フランス語や彼らの文化に対してたいへん誇りを持っています。特にケベックでは、周りの州では英語が公用語とされているのに、あえてフランス語とフランス文化を守ってきました。

フランス語しか話せないということは、就職の面では不利です。フランス語の家庭に生まれ、フランス語の学校に通えば、英語は苦手な子供になります。そんな彼らでも良いところへ就職しようと思えば、英語ができなくてはかなり難しいでしょう。そのため、彼らはフランス語にプライドを持ちながら、フランス語文化を温存しながらも、英語を学習します。そういった意味では、彼らは他のカナダ人に比べて、余計な負担を自らかついでいるわけです。

それだけ、フランス語は彼らにとって意味があるものであり、彼らのアイデンティティーの一端でもあります。ですから、外国人にたどたどしいフランス語で話しかけられるのは、たいへん嬉しく感じるといいます。

本国フランス人は、別の意味でフランス語にプライドを持っていて、例え外国人と言えどもフランス語を話すなら完璧なフランス語を話してほしいと思っているようです。

ここにも、フランス人とケベック人の言葉に対する態度の相違があります。

住めば都

私はフランス語があまりうまくありませんが、アクセントの違いは最近何となくわかるようになってきました。ここに書いた以外に、フランス人のフランス語との違いに気が付いたら、随時書き足していきます。

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