ビーバーという動物をご存知でしょうか。鋭い前歯を持ち、木を削り取り、水辺にダムを建設してしまうという、すごい動物です。ビーバーは、人間以外の動物で、唯一自然環境を作り変えてしまう動物だといわれています。
カナダには、もともとビーバーが多く生息していて、勝手にあちこちにダムを作ってしまうことで、自然環境を変えてしまい問題になっているケースもあります。
そのビーバー、どうやら、我が家の裏にある小さな湖に住み着いてしまったようです・・・。
ビーバーダムが建設されている
我が家の裏手には小さな湖(大き目の池)があり、一応、原始的な水門で、水量が調節されています。しかし、そこに勝手に住み着いてしまったのがこのビーバー。
日に日に大きくなっていく、ビーバーダムは、見ていてちょっと感動的ですが、あまりに頑丈なダムを造られてしまうと、今後池の水位が上がってしまいます。
ビーバーは何のためにダムをつくるのか
冒頭にも書きましたが、ビーバーは、人間以外の動物で唯一自然環境を作り変えてしまう動物だといわれています。その威力はすさまじく、数十メートルもある木の根元を前歯で削り取り、木を切り倒し、自分の住んでいる湖へと運び、ダムを建設します。
ビーバーによって、切り倒された木は、まるで削られた鉛筆のようになります。
実際にビーバーが木を削り倒している姿を見たことはありませんが、水辺で枝を寄せ集めダムを作っている姿は見たことがあります。
ビーバーは、その本能によってダムを建設しているわけですが、その理由は自分の住処を天敵から守るためだというのが定説です。
自分の住処の水位を上げることで、地上の天敵が住処に近づきにくくし、また木々で作られた家の中に住むことで、空からの天敵から身を守っているのです。
我が家のビーバーは・・・
カナダでは、ビーバーが勝手にダムを作ってしまうことで、水流が変化したり生態系が変わったりして、人間の方が迷惑をこうむっていることが多いようです。そのため、政府の方でビーバーダムを壊してしまうこともあるのだとか。ちょっと、かわいそうな気もします。
しかし、ビーバーダムのためにせき止められた水が、何かのきっかけでダムが決壊した時に、ちかくの道路を破壊してしまうこともあるので、「かわいそう」とも言っていられないのが現実です。
我が家のビーバーが作っているダムは、今のところ私たちの生活に影響を与えていませんが、今後も目を離さない方がいいみたいです・・・。