モントリオールの夏の恒例イベント、国際ジャズフェスティバルが始まりました。
モントリオール国際ジャズフェスティバル2016
モントリオールの国際ジャズフェスティバル2016が、始まりました。
毎年、6月下旬から7月初旬にかけて開かれるイベントですが、Wikiによると、世界最大のジャズフェスティバルだそうです。
期間中650ものライブステージが行われ、そのうち450が無料ライブという、音楽好きにはうれしいイベントです。30カ国以上3000組のアーティストが出演するそうです。
今年の日本人出演者
日本人アーティストとしては、上原ひろみさん(ジャズピアノ)とTAKUYA KURODA(トランペット)さんが出演するようです(ただし、いずれも有料)。
そして、もう1グループ、東京中低域というバンドです。この日、7月4日夕方、ジャスフェスティバルのプログラムを知らずにふらっと会場に行くと、このグループが演奏していて、ビックリ!
まさか、日本人に会えるとは思っていなかったので(笑)。
私は知らなかったのですが、サイトとフェイスブックで確認すると、彼らは13台のバリトンサックスを演奏するグループということです。確かに、この日のステージでも10台のサックスがずらっと並ぶ姿は、とてもユニークでした。ドラムやベースはありません。
また、彼らはフォーメーションを変えながら動きのあるパフォーマンスを披露、ステージから下りて客席に交じって演奏するシーンもありました。
半オープンの野外ステージ(無料)でしたが、客席に下りての演奏は、まさにステレオ効果でインパクトがあります。日本からモントリオールまで来てくれて、ありがとうという気持ちです。
他のアーティストたち
ジャズフェスティバルに参加しているミュージシャンは、とても多いので、すべては紹介できませんが、私が見たステージのアーティストを書いておきます。
Brad Cheeseman Group
ベーシスト兼作曲家のBrad Cheesemanは、カナダ、オリエンタルをベースに活動しています。彼の奏でるベースに加えて、ギター、サックス、ピアノ、ドラムの構成。
正統的なモダンジャズで、イージーリスニングとしてもいい感じです。今回のステージ構成の中では、サックスとピアノの素晴らしさが際立っていました。
Notre Dame de Grass
北米フォークミュージックを中心に演奏します。バイオリン、ギター、バンジョー、ベースで構成。アカペラで歌うシーンもあり、ハーモニーは完璧です。
Royal Pickles
スイングの効いたミュージックを演奏する予定でしたが、残念ながら雨天により、途中で中止。とりあえず、写真だけ。
Israel Proulx
ロックアーティストとしては、珍しいピアニストをリーダーとして構成されたバンドです。エネルギッシュでパワフルなパフォーマンスで、観客を楽しませてくれました。
Heymoonshaker
男性2人のユニットですが、おもしろいのは、ギタリスト兼ボーカルとボイスパーカッションという組み合わせです。彼らの音楽は、ロックともヘビーメタルとも聞こえますが、ブルースの要素もあります。
ボイスパーカッション(Human beatbox)は、かなりユニークで印象的ですが、ボーカルもすごい。ソロとして活躍しても遜色ない二人の組み合わせです。
Aurelia Oleary
ボッサノヴァジャス。ピアノ、ベース、ドラム、ギターに女性ボーカルという構成です。ボッサの雰囲気が好きな人には、たまらないライブです。
Sweet Dixie
モントリオール国際ジャズフェスティバルに参加するのは、35年目というベテランのグループ。いわゆるジャズスイング音楽ですが、さすがに安定感があって、ステージの盛り上げ方も上手。アコースティックなのも、私の好みです。
ジャスフェスティバルといっても音楽ジャンルは広い
ざっと紹介してみた限りでも、ジャスというカテゴリーにおさまらず、さまざまな音楽カテゴリーのアーティストが参加しています。モントリオールは、フランス語圏なので、フランス語の歌も多いです。
ジャズファンだけでなく、すべての音楽好きが楽しめるイベントです。