モントリオールには、世界中の本格的レストランがあります。今夜は、アフガニスタン料理のレストランとして、ローカルの人にもファンが多いKhyber Passに行ってきたので、レビューします。
Khyber Passへのアクセス
多国籍レストランが立ち並ぶDuluthにあります。メインストリートのSt.Deni通りからDuluthを北東へ進み、Berri通りを過ぎたブロックにあります。
ファサードがなかなか印象的なので、すぐに見つかると思います。
ちなみに、この独特のファサードに関して、少し議論が巻き起こっているようです。
モントリオール市では、このような見た目に突出した様式の建築を、周りの風景と統一感のあるデコレーションに変更させたいという思惑があるらしいのですね。都市全体としての景観の統一感を出したいという意見があるらしいです。私は、印象的なこのフロントデザインは、独創性があっていいなあと思ったりするのですが、みなさんはどう感じるでしょうか…。
住所:506, ave. Duluth E, H2L 1A7
Khyber Passのメニュー
Khyber Passは本格的アフガニスタン料理です。日本人の方にとってアフガニスタン料理といってもピンとこない方が多いと思いますが、スパイスとヨーグルトを多用した中東料理の一種といってよいでしょうか。
イスラム教徒が多いので、豚肉はほとんど使われません。主に牛肉やマトン(羊肉)が使用されます。また、スパイスの中でもカルダモンやコリアンダー、ミントといったものがよく使われるようです。スパイシーな料理といっても辛さはあまりありませんので、辛いものが苦手な方でもOKでしょう。
オンラインでは、少量の料理が少しずつ楽しめル2人用のテイスティングセット(クーポン発行が必要)が用意されていました。私たちもこれをモバイルにダウンロードして持参しましたが、お店の人に勧められて、最終的に上のメニュのTable D’hote #1の方を頼むことにしました。
ワイン持ち込み自由
モントリオールのレストランでは、ワイン持ち込み自由のお店が多く、ここもそうでした。近くのワインショップSAQで購入したフランスワインを持ち込み、テーブルに置くと、そのままウエイターが自然にサービスしてくれます。
Table D’hote #1セットメニュー
スープ
まずスープ。セットメニューで、二人でバラバラのものを選びました。牛肉ミンチとコリアンダーのスープとレンズマメのスープです。写真は牛肉ミンチのスープ。
どちらもこくがあって美味しいです。レンズマメのスープの方がトロミのあるポタージュ風、牛肉ミンチはスムーズなクリア系のスープで牛肉の旨味がしっかり味わえます。
スープは、サンブレッド(Sun Bread)というアフガニスタン独特のパンと一緒に供されます。サンブレッドは、まるでお日様によくさらされたマットレスのようにふかふかのパンです。最初に出てきた3種のソースに付けて食べても美味しい。
アントレ(前菜)
これは、前菜というのかな?
次に運ばれてきたのはアフガニスタン風サモサや餃子がのったプレートでした。中央の丸いのはナスのグリルで、ソースはトマト+ヨーグルトチーズ系です。牛肉と羊肉のコクがあり、ヨーグルト風の酸味もあるので、意外とさっぱり食べられます。お腹も膨らみます。
サモサの中身はジャガイモと、多分牛肉ミンチ。
メインディッシュ
メインディッシュも二人それぞれ別々のものをオーダーしました。手前にあるのがじっくり煮込んだ骨付き羊肉。ライスにまみれてその姿が見えませんが。時間をかけて煮込まれた羊肉は柔らかく、骨からホロっと取れます。たっぷりとライスが盛られていて、その上にレーズンと人参がもっさりのっています。これらのせいか、ほんのり甘みもあります。
奥は、牛肉のグリル(串焼き)。3種のライスの上にのって供されます。牛肉は非常に柔らかく、香もいいです。どちらもきゅうりとトマトのハーブサラダ添え。
デザート
最後はデザートでしめます。アフガニスタン風カモミールティーとカルダモンとピスタチオのプディングでした。
フレンドリーなサービス
私は実はアフガニスタン料理は初めてでしたが、意外ととっつきやすい感じの料理でした。味も美味しく、日本人の味覚にも合うと思います。ヨーグルトやビネガーを比較的よく使うので酸味がありますが、そのおかげで濃いお肉料理もさっぱりいただけます。
サービスしてくださったウエイターの方はとても親切でフレンドリー。丁寧にもてなしてくれました。フランス語も英語も通じます。
内装はアフガニスタンのテキスタイルや衣装でデコレーションされています。テーブルにも中東風のクロスがあしらわれていて、雰囲気も十分! グループでもカップルでも使えるレストランです。
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