4月に入っても雪が降り続く日が続いていたカナダのケベック州ですが、この数日は雨が続いています。つまり、それだけ気温が上がってきたということ。ただし、この時期の雨で困るのは、雪解け水による被害なんです。
雪解け水で水浸しになる街
春の訪れはありがたいですが、この時期困るのは雪解け水です。通常10月末から降り始める雪は、時として嵐のように連日降り続くということも少なくありません。当然、街にも山にも大量の雪が積もります。
この雪が、まさに今のこの時期、一気に解け出します。つまり、大量の水があふれるということになるわけですね。
この数日で気温はちょうど摂氏ゼロ度付近をうろうろし、火曜日には21度にまで上がるという予測です。
家屋浸水で70世帯が避難
特に今年は先週から雨の日が多く、その雨水と雪解け水とが相まって、道路が水没し浸水する家屋もあるとニュースで流れていました。ケベック州のある地域では70世帯が避難しているといいます。
家屋は浸水するとその修理や家具の買い直しなどで、大きな損害を被ることがあります。中には保険でカバーできるケースもありますが、ケベック州の一般的な保険では、雪解け水による浸水で生じる損害はカバーされないことの方が多いそうです。それだけ頻繁に起こっているということですね。
うちの近くにも、今にも浸水しそうな一軒家があります。
冬の銀世界も春の訪れも聞こえはきれいですが、実際に住んでみるとたいへんなことが多いものです…。