現地時間の1月29日夜8時ごろ、ケベック州ケベック市で銃乱射事件があったようです。まだ詳しい情報は限られていますが、現時点で知りえた情報について書いておきます。
1月29日20時ケベック市にて銃乱射事件発生
モントリオール領事館からの知らせによると、現地時間で1月29日20時頃(日本時間の30日午前10時),ケベック州ケベック市にあるイスラム文化センター(Centre culturel Islamique de Québec)で複数名による銃乱射事件があり,死傷者が発生したとこのこと。
私が住むケベック州の州都、ケベック市で起こりました。当局はテロと見ている模様。
現時点で、入ってきた情報は以下の内容。
39名の人が巻き込まれたらしく、分かっている段階では、6人が死亡、けが人は8人でそのうち1名は重症。
犯人は複数で、2名がすでに逮捕されています。逮捕された犯人のうち、一人は事件現場のすぐ近くで逮捕されました。もう一人は、現地から20㎞離れた場所で自分で警察に電話をし、「自分がやったことを後悔している」と自首した模様。
逮捕された2人の犯人のうち1名は、モロッコからの移民だという情報もあります。
いつもは静かな街が騒然と
ケベック市は、カナダケベック州の州都ですが、ヨーロッパ的な趣を残した街です。いつもは静かでリラックスした街に突然起こったこの事件に、地元の人々は騒然となっているとのことです。
私が住んでいるモントリオールからも近く、今朝起きてこのニュースを聞いて、びっくり。
移民排斥ムードとテロ
昨年の英国EU離脱から始まった、「移民排斥ムード」は、アメリカ合衆国のドナルド・トランプ氏の大統領当選により、ますます加速しているような気がします。
特に、カナダはアメリカと国境を接しているので、アメリカの移民排斥ムードは他人事ではありません。先日もドナルド・トランプ氏の対メキシコ政策の影響で、カナダ国内の企業で大々的なリストラが行われるということもありました。
トランプ大統領の政策の影響は、ひたひたとこちらにも表れつつあります。
私もここでは、移民のひとりです。何となく不穏な雰囲気に、これ以上誰かが傷つけられることがないよう、祈るばかりです。