カナダで大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)を受けました【海外生活での医療】

大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)用の下剤セット カナダ情報
大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)用の下剤セット

カナダのモントリオールで大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)を受けることになりました。その経験を、手順も含めて書き留めておきます。

 

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大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)とは

先端にカメラのついたチューブを腸内に挿入して、腸内部を観察する検査です。これにより、ポリープやがん、炎症などが起こっていないかを確認することができます。場合によっては、腸内の組織を採取して検査することもあるようです。

私の場合、両親が以前大腸ポリープを切除した病歴があることから、ファミリードクターにこの検査を受けるように勧められました。

検査の3日前から食べ物を制限し始めます。検査前日は朝食後断食となり、固形物の摂取はできません。薬局で購入した下剤を飲むように指示されます。前日の午後から段階的にこのお薬を服用し、検査前には腸内をクリアにすることになります。

 

検査の準備

大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)用の下剤セット

大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)用の下剤セット

大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)の予約をすると、病院から検査前の準備の指示書がメールされてきます。私が住んでいるケベック州はフランス語が公用語なので、最初はフランス語の指導書が送られてきましたが、英語をリクエストすると英語のものも送付してもらえました。

下剤セットは薬局で売られているので、検査前日までに購入するようにします。セットには次のようなものが含まれています。

  • PEG電解質粉末 2包 (それぞれを1Lの水で溶かして飲みます)
  • ビサコジル製剤 3粒 (必要なのは2粒で、1粒は予備のようです)

 

検査3日前~2日前

食事制限が始まります。検査前日の朝食以降は飲み物だけになります。まず検査3日前以降、食べることが禁止されるのは以下のものです。

パン、雑穀パスタ、玄米、豆類、種子、ナッツ類、小さな種子を含むフルーツ(いちご、ラズベリー、キウイフルーツ、すいか、ブラックベリー、ぶどう、トマトなど)、ポテトチップスやポップコーン、ココナッツ、とうもろこし、ビーツ

 

検査前日

PEG電解質粉末を溶かしたもの1L

PEG電解質粉末を溶かしたもの1L、完全に透明になるまでよくかき混ぜます

検査前日の朝、下剤のPEG電解質粉末2包をそれぞれ1Lの水で溶かして用意しておきます。1袋ずつ別々のボトルに粉末と水を加えて2,3分かき混ぜます。完全に透明になるまでしっかり混ぜましょう。完成したら冷蔵庫で保存します。

朝食は午前8時までに摂るように指示されました。その後は、ドリンクと薬剤のみ摂取可能です。ただし、飲み物でもNGなものがあり、それは以下のようなもの。

赤や紫色のドリンク、アルコール、牛乳および乳製品と類似のもの(クリーム、アーモンドミルク、豆乳など)、透明でない飲料

飲んでもいいドリンクは以下の通り。

水、氷、透明なジュース(リンゴやマスカットジュース、レモネードなど)、チキンスープやビーフスープ(ただし固形物はNG)、ハーブティー、お茶、コーヒー(ミルクなし)、スプライト、セブンアップ、ジンジャーエールなど

私の場合は、アップルジュース(透明なもの)とチキンスープ(具なし)で生き延びました。

 

検査前日の午後3時~下剤摂取

検査前日の午後3時ごろ、ビサコジル製剤を2粒、水で飲みます。これを服用した後1時間以内は制酸薬(胃腸薬の一種)の摂取をしてはいけません。

午後7時ごろ、PEG電解質粉末を溶かしたもの1Lを4回に分けて飲みます。10分ごとに250ml飲むように指示されます。大切なことは、かならず1Lを飲み切ることです。

以前は「まずい」と評判が悪かったようですが、私が今回飲んだのはフルーツフレイバーとなっていて、それほど飲みにくくはないです。透明だし、なんとなくライチジュースのような雰囲気かな。

もちろん、下剤なので飲んでしばらくするとトイレと仲良くなります。説明書には通常服用後1~2時間程度で効果が現れると書かれていました。私の場合は少しゆるやかで、2時間以上してからやっとゴロゴロ来たという感じです。

どんな感じかというと、あまり想像するのは楽しくないことですが、要するに液体です。腸の中を空っぽにすることが目的なので、お腹の中のものがすべて出てきます。これは翌朝も飲みますが、最終的には排せつ物が透明に近いものになればOKらしいです。

お腹がゴロゴロするので数回トイレに行くことになりますが、トイレが近くて眠れないということはありません。

 

当日、検査4時間前

検査の4時間に、残りのPEG電解質粉末を溶かしたもの1Lを飲み干します。このときも、250mlずつを10分おきに飲むようにします。必ず、すべての液体を飲み切るようにしてください。この時も前日同様、服用後1~2時間くらいは、トイレにいつでも行ける環境にしておくことをおすすめします。前日から固形物を食べていないので、液体しか出ないはずです。

万が一、この下剤があまりよく効かなかったという人は、検査のときに看護師さんにそう伝えておきましょう。

当日も検査が終了するまで固形物を食べることはできません。前日同様、指定範囲内のドリンクのみ摂取可能です。但し、検査2時間前以降は、飲み物も一切口にしてはいけません。

また、検査時には麻酔をかけるため、検査後24時間は車の運転ができません。できれば誰かに病院まで付き添ってもらうほうがよいでしょう。

 

検査の流れ

私は病院のすぐ近くに住んでいるので、病院までは歩いて行きました。検査の予約時間は14:30でしたが、初めて行く病院なので受付を済ませる必要があり、その15分前には来て受付処理をするように言われていました。

 

受付

病院のメインエントランスで受付を済ませ、診療カードを作ってもらいます。その後、指定のフロア(私の病院は5階)に上がって、そこでコロノスコピーColonoscopy)の受付を行います。ケベック州はフランス語が公用語なので、やり取りは基本的にフランス語中心に行います。5回の受付でもらった問診票もすべてフランス語で、英語版はないといわれました。フランス語に自信がない方はフランス語ができる人に付き添ってもらうと安心です。

 

問診と麻酔準備

問診票を記入したあと、病衣に着替えて順番を待ちます。しばらくして名前を呼ばれたので、別室に行きました。そこで、問診を受け(主にフランス語)、血圧を測ります。そして、麻酔準備として、チューブのついた針を肘裏の静脈に固定します。

アレルギーがある人や、以前麻酔薬で問題があった人、下剤がうまく効かなかった人は、ここでドクターにそう伝えましょう。

検査中小さな痛みと違和感があるのは正常であること、2種類の麻酔を使用すること、万が一ポリープなどが見つかったらその場で切除するかもしれないこと、などの説明があり、同意のサインを求められます。

 

別室で待機

問診と準備が終わったら、別室で名前を呼ばれるまで待つように言われました。そこで、待つこと1時間半・・・・。というか、お腹空いてるし、のども乾いているし、予約時間はとっくに過ぎていているので、だんだんとイライラしてきました。

私より後にやってきた人が先に名前を呼ばれていくのも、イライラに拍車をかけてくれます。

そして16時になってやっと、名前を呼ばれました。

 

いよいよ検査

検査室に入ると、数人の看護師さんがいてベットに横たわるようにいわれました。ドクターは男性の方で英語が話せてほっと安心。横たわったままの状態で簡単な問診があり、すぐに検査が始まります。横向きになると同時に麻酔の注入が始まりました。

おそらく初めて超内視鏡検査を受ける人にとって一番不安なのが、検査中の痛みだと思います。非常に言いにくいのですが、私の場合はかなり痛かったです。脅しているようで申し訳ないのですが、嘘は書けません。

検査前に、腸内にCO2を注入するのでお腹が張る感じがあることは何かで読んで知っていましたが、こんなに痛いとは思いませんでした。痛みといっても肛門に異物を挿入される痛さではなく、お腹の痛みです。

検査後、ドクターの説明では、私の腸が小さくて(西洋人に比べればね)チューブが挿入しにくかったこと、私の場合麻酔が効きにくいとのこと。彼は通常の2倍の麻酔を打ってくれたらしいのですが、それでも痛かったよー! (今さらですが、以前にも麻酔が効きにくいと別のドクターから言われたことがあって、それを前もって伝えておけばよかったと思いました。でも、それで大量の麻酔を打たれるのもちょっと怖いかも。)

とにかく、検査そのものは20~30分程度で終わります。検査中、麻酔を打っていても眠ることはなく(痛かったし)、医師の声も聞こえます。モニターで自分の腸内を見ることができ、確かに腸が空っぽになっているのが分かりました。そして、終盤、小さなポリープが見つかり、それを切除していただきました。その一部始終も自分の目で見たことを覚えています(中には麻酔で忘れてしまう人もいるらしい)。

ちょっとグロデスクですが具体的に言うと、腸壁にポコッと飛び出たポリープに、輪っか状のフックを引っかけて(滑るのか、なかなか引っかからない、笑)、それをきゅっと閉めるようにして切り取ったみたいです。検査後の説明では、通常は焼き切る(多分こういっていたと思います、英語なのでちょっと自信ない)ところ、私のポリープは小さかった(8㎜)のでこういう切除方法になったのだとか。

 

経過観察

検査後は20~30分程度、経過観察として別室で様子を見ることになります。このときに激しい痛みや気分が悪くなる方もまれにいるようですね。看護師さんがついてくれていて、いろいろ話しかけてくれます(英語)。アップルジュースをもらいました。

私の場合、意識もはっきりしていたので、15分くらいで「もう、着替えていいですよ」と言われました。

 

検査後の説明

服を着替えて待っていると、ドクターがやってきて説明してくれます。このときにポリープ切除についての説明と、「麻酔が効かなくて申し訳なかったね」という風に言われました。痛くてギャーギャー言っていたので、うるさい患者だったことでしょう。そう伝えると「いえ、そんなことはないです」といってくれました。いい人です。

そこで、麻酔のせいで翌朝起きたら検査のことは覚えていないかもしれない(ばっちり覚えてます)ことや、検査後24時間いないはできるだけ誰かにそばにいてもらうこと、24時間以内にしてはいけないことの説明がありました。それは以下の3つ。

  • 車両などの運転
  • アルコールやドラッグ
  • 危険物の取扱い
  • 法的な決断

「検査後の注意事項」という感じのリーフレット(もちろんフランス語)をもらって帰宅しました。帰り、夫には「タクシー呼ぶ?」と言われましたが、私はけっこう意識もしっかりしていたので、二人で歩いて帰ることにしました。

上記の項目以外に、日本語のネット情報では、お風呂に入ることも推奨されないようです。シャワーですませましょう。

 

検査を終えて

今回は、私の両親に大腸ポリープの病歴があることで、ファミリードクターの指示で大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)を受けることになりました。結果的に小さなポリープが見つかり切除できたので、受けて良かったと思います(痛かったけど)。

ポリープは小さなものだったけれど、5~10年すれば大腸がんになる可能性があります。ですので、今回の検査で早期発見できたことはとても喜ばしいことです。ドクターには、次は5年後に同じ検査を受けてくださいといわれました。検査そのものは楽しいものではありませんが、健康のためには必要なものです。

痛い、痛いと書きましたが、麻酔が効きにくい私のような体質でも、耐えられない痛さではありません。麻酔がちゃんと効く人ならもっと楽だと思います。

この記事が、これから海外で大腸内視鏡検査(コロノスコピーColonoscopy)を受ける人にとって、少しでも役立てば幸いです。

 

 

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