毎年この時期になると、リーキ(Leek:西洋ネギ、ポロネギともいう)が旬の野菜として出回ります。リーキで作ったポタージュスープは毎年作る我が家の定番ですが、束になって売られているリーキを消費するのにちょっと困ってしまうんです。
それで、リーキを消費できるレシピはないかと考えた結果、今回は、台湾や中国の屋台などで売られている葱油餅(ツォンヨゥピン)を作ってみることにしました。
葱油餅(ツォンヨゥピン)って?
台湾や中国系の屋台、食堂で軽食として売られている薄いネギ焼きみたいなものです。層状になった生地の間にネギとごま油がサンドイッチされているのが、なんとも芳しく食欲をそそります。もともとは北京地方の料理のようですが、台湾の軽食としても人気があるようです。
材料は小麦粉とネギ、ごま油というシンプル。通常は万能ねぎのような小さめのネギを使いますが、今回はリーキ消費のためのメニューなので、これで代用します。
本場の台湾や中国では、卵ありと卵無しの両方のパターンがあったんじゃなかったかな。卵ありの場合は、生地を作っておいて、卵をいっしょに焼くという感じだったと思います。今日は、卵無しのシンプルな方で作ってみます。
リーキ使用、葱油餅(ツォンヨゥピン)のレシピ
材料:
- 中力粉(オールパーパスフラワー使用しました):200g
- ぬるま湯:130-150mlくらい
- 塩:2-3g
- リーキ:1本
- ごま油:大匙2-3
- お好みのタレ(酢醤油、ラー油など)
作り方:
1: ボウルに中力粉と塩を入れ、ぬるま湯を注ぎ、ひとまとまりなるように混ぜる。そのあと、油(ごま油でなくてもよい)を小匙2杯分ほど加えて、さらによく捏ねる(油はなくてもいいですが、加えた方が扱いやすくなると思います)。
2: 表面が滑らかになればOK。ラップをしてそのまま1時間以上寝かせる。前日に作り置きしておくことも可能です。
3: 生地を寝かせている間にリーキネギを細かく刻んでおく。ここで味付けしてもよいです。味噌を加えたり。私は塩麹を加えました。
4: 寝かせた生地を8等分して、それぞれ丸くまとめる。
5: 生地を四角くなるように、麺棒で薄くのばす(1で油を加えていない場合は、打ち粉をしてください)。
6: 伸ばした生地の上に、ごま油をのばし、刻んだリーキネギを広げる。
7: ネギを巻き込むように、生地を手前からクルクル巻いていく。
8: 巻き終わった生地を左右にのばすように上から手で押さえて平たくし、端からクルクル巻く。
9: 巻き終わりは渦の中心に入れ込むようにして、それをさらに上からおさえる。麺棒で丸く平たく伸ばす。直径15-17㎝くらい、麺棒でのばしにくい場合は手で広げてもOK。
10: 多目の油を熱したフライパンで焼き色がつくまで焼いて完成。好みで酢醤油などを付けていただきます。
ん?これってロティ(インドの粉料理)だよね。
違います。葱油餅(ツォンヨゥピン)です。
通常ネギを使うところをリーキにしたので、リーキの甘みが出ていました。ネギのようにツンとした芳しさはありませんが、これはこれでおいしかったです。
私たちは、生姜の千切りと唐辛子の小口切り入りの酢醤油でいただきました。
ポイント
- 中力粉は、薄力粉と強力粉半々で代用できます。
- 生地をこねる際、あまりべたつかないくらいに水の量を調節してください。水を入れ過ぎてしまった場合は、小麦粉を少量足して調整できます。
- 生地を寝かせる時間をしっかりとった方が、扱いやすくなります。
- 卵ありを試したい場合は、生地をある程度焼いてから、卵をフライパンに割ってのばし、生地をのせて焼けばいいのではないでしょうか。
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