今年も挿し木でいろいろな植物を増やそうとしています。
挿し木については何回かブログで紹介していますが、若い芽や茎をカットして土に挿しておくだけで、植物を増やすことができる便利な方法です。
今年は、タイバジル、ミント、あじさい、クレマチスの挿し木に挑戦中です。
そもそも挿し木って?
挿し木とは植物を増やす手法の一つです。
これから成長することが期待できる若い芽や茎をカットして、水分を含ませた土に挿しておくだけで根が生えてきます。
いろいろな植物が挿し木で増やせますが、中には挿し木に向かないものもあります。
成功しやすい挿し木のやり方
挿し木を行う際には、少し気を付けたいことがあります。
基本のやり方は以下の通りです。
- 増やしたい植物の若い芽、あるいは茎をカットする。できればカット面は斜めに切る。
- 大きな葉を取り除き、小さめの葉が2,3枚付いた状態にしておく。
- 挿し穂を水につけて数時間置く(植物によっては行わないこともある)。
- 土を用意する。根付きにくい植物はパーライトなどを土に混ぜるとよい。土にたっぷり水を含ませておく。
- 挿し穂を土に挿す。茎のカット面が土に密着するように斜めに指すのがコツ。
- 直射日光が当たらない半日陰で、根が出るまで数週間置いておく。水を切らさないこと。
- 根が出てきたら、小さめのポットに植え替えて育苗するか、畑に定植する。
挿し木する植物によっては、若干やり方が異なりますが、基本的には上のように行います。
根が出るまでの期間も植物によって異なります。
生命力の強いタイバジルやミントなどは10日くらいで根が出ることもありますが、クレマチスなどは数週間~2カ月くらいかかります。
挿し木に向く植物と向かない植物
私はいろいろな植物を挿し木して試しています。
ハーブは生命力が高いので、比較的高い確率で成功します。
特に、ミント、オレガノはむちゃくちゃ強いです。いずれも繁殖力が高いので、畑や花壇に地植えするとミントやオレガノに畑が占領されてしまうくらい、強いです。
ですので、ミント、オレガノあたりは、挿し木してもほぼ100%の確率で成功します。
挿し木して24時間以内くらいまでは、しゅんとなっていることもありますが、2日目になるとしゃきっとしてくるはずです。
タイバジル、ベトナムコリアンダーはかなり成功率が高いです。我が家では毎年挿し木を行います。
ラベンダー、ローズマリーも挿し木できます。ラベンダーは少し長めに挿し穂を採取する方が成功しやすいように思います。
ハーブの中でもチャイブやコリアンダー(パクチー)は挿し木に向きません。チャイブは株分けで増やしましょう。コリアンダーは種から育てるのがおすすめです。
コリアンダーなどがそうですが、茎がやわらかいもの、ストロー状(中が空洞)の茎のものは挿し木に向きません。
土に挿した部分の茎がつぶれてしまったり破損してしまったりすると、そこから腐って死んでしまうためです。
タイバジルを挿し木しました
先ほども書きましたが、今年もタイバジルを挿し木しました。
上は挿し木した直後の写真です。今日は二日目です。
三分の一くらいは、しゅんとしています。多分、挿し方が甘かったのでしょう。
茎の切り口が土に密着するように、挿しなおしましたが、これらはちょっと厳しいかもしれませんね。
そのほかの挿し穂はシャキッと元気にしているので、おそらくこのまま成長してくれると思います。
ミントを挿し木は成功しやすい
ミントも毎年挿し木を行っています。
我が家では二種類のミントがありまして、冬の厳しい寒さにも負けず、毎年春には芽吹いてくれます。
ただ、ミントはよく使うので、できればわさわさに育てておきたいのですね。それで、毎年挿し木しております。
先ほども書きましたが、ミントはものすごく生命力が強いので、正しいやり方とか土などに気を遣わずとも、ほぼ100%の確率で成功します。
挿し木して2日目のミントです。まったく問題ありませんね。
このまま放置しておけば、すぐに根が生えてくるでしょう。
そもそもミントは水に挿しておくだけでも、根が出てきます。
ですから、しばらく水に挿しておき、根が出てから土に植えても増やすことができます。
あじさい、クレマチスの挿し木
あじさいとクレマチスも挿し木しています。
去年も同様に挿し木して、あじさいは元気に育っております。
クレマチスは挿し木した時期が遅かったためか、成功とはいえませんでした。今年は早めに挿し木してみました。
去年挿し木したクレマチスは、シーズンの終わりに地植えしたんですが、その中の1本だけようやく芽が出てきた段階です。
いずれも、しっかりとした根が出るまでは少し時間がかかるので、忍耐強く待ちたいと思います。
これらの植物については、すべての挿し穂が成功するとは期待しない方がよいです。
去年もそうでしたが、挿し穂のうちのいくらかは死んでしまいます。数本でも成功すればラッキーくらいの気分でいるとよいでしょう。
挿し木しておいたゼラニウムを定植しました
今年の3月に挿し木したゼラニウムがあります。
4月、5月は自宅を留守にしていたんですが、挿し木したうちの数本は生き延びてくれていました。ゼラニウムの挿し木もかなりの確率で成功しやすいです。
留守中、手入れできなかった分、死んでしまったものもありますが、元気な挿し穂はとても生き生き育っています。
いつもなら小さめのポットに植え替えて育苗するのですが、今年はいきなり地植えしてしまいました。
今回挿し穂を採った親株です。これも元々は挿し木で増やした株です。
時間はかかりますが、コストをかけずに家庭で簡単に増やすことができる挿し木。みなさんも挑戦してみてくださいね!
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