家族や友人と外出した時に、「蚊に刺されやすい人」と「刺されにくい人」っていませんか? ちなみに私は「刺されやすい人」の方です。血液型がO型の人は蚊に刺されやすいという説もありますが、本当でしょうか?「蚊に刺されやすい人」と「刺されにくい人」は何が違うのでしょうか? 調べてみました。
O型の人は蚊に刺されやすい?
血液型がO型の人は蚊に刺されやすいと聞きますね。でも、医学的には研究者によって、異なる説があるようで、まだはっきりした根拠は見つかっていないようです。
蚊の血液型による吸血行動の対象ですが、一部の研究者による実験の結果として、O型の方が分泌する成分が他の血液型のヒトと比べて蚊を引き付けやすい、とのことです。しかし具体的に蚊を引き寄せる成分が何か解明されてはおらず、他の研究者の実験では血液型による蚊の吸血行動には明らかな因果関係は認められなかった、というデータもあり血液型に対しては現在のところハッキリした結論はでていません。
蚊に刺されやすい人の特徴
蚊に刺されやすい人には共通点があるようです。その共通点とは
- 血液型がO型
- お酒を飲むのが好き
- 汗をかきやすい
- 体温が高い
- 色黒
- 女性
蚊の生態について
蚊についての知識を少し深めておきましょう。
蚊の幼虫は水の中で育ちます。下水溝・空き缶・竹の切株・ベランダの排水管など、小さくても水がたまっている場所は、すべて蚊の産卵地となります。
蚊は、いつも人の血を吸っているわけではありません。普段は、花の蜜や樹液を吸って生きています。
蚊が人の血を吸うのは、産卵するときのメスが高カロリーの栄養を必要とするためです。つまり吸血するのはメスのみで、オスは吸血しません。
産卵化近くなると、メスは吸血し、産卵のためのエネルギーをたくわえます。そして、4~5日後に約300粒の卵を水場で産みます。卵はふ化すると2週間程度で成虫になります。
では、蚊は、どのようにして人の血液を察知するのでしょうか。
蚊はどのようにしてターゲットを決める?
蚊は、色の判別ができないらしく、白色と黒色の区別しかできません。そして、白よりも黒を好むため、黒系の服を着ている人の方が蚊を惹きつけやすくなります。肌の色が濃い人の方が刺されやすいのは、これが原因のようですね。
また、産卵時の蚊は、人の発する二酸化炭素や体温、汗から発する臭いに反応して、吸血ターゲットを見つけるます。そのため、良く汗をかく人や、体温が高い人、体臭が強い人は蚊のターゲットになりやすいのです。
化粧品や香水、ヘアスタイリング剤などに含まれる香料などにも、蚊を引き寄せる成分が含まれています。そのため、香料を付ける機会の多い女性の方が刺されやすいと言われるのでしょう。
蚊に刺されないようにするための工夫
1.自宅付近に水場を作らない
蚊は、行動範囲が狭く、生まれた場所から半径15m位の範囲でしか行動できません。自宅で蚊に刺されるというのは、近くに蚊の生息地があるということになります。
蚊は水場に産卵します。空き缶や古いタイヤなど、小さくても水たまりができるところは、すべて産卵地となります。
自宅付近に、蚊の生息地になるような場所があるなら、すぐに対処しましょう。
2.黒い服よりも白っぽい服
蚊は赤や緑などの色の識別はできません。黒と白しか見分けることができませんが、濃い色に引かれます。ですから、光を反射する白っぽい服を着たほうが、蚊を引き寄せにくくなります。
また、肌の色が濃い人も白い長そでのシャツを着るなどすれば、少しは蚊を避けることができるでしょう。
3.サンダルは蚊を引き寄せる
蚊は、足の臭いに反応しやすいです。そのため、夏場サンダルなどを履いているとあっという間に蚊を引き寄せてしまいます。蚊に刺されにくくするには、夏場でもサンダルよりも靴下を履く方が効果的です。
4.雨上がりに蚊取り線香を炊く
蚊は、雨あがりの晴れた日に産卵するのを好みます。ですから、雨あがりの日に庭やベランダ、軒先で蚊取り線香を炊いて、蚊を寄せつけないようにします。こうすることで、近くに蚊が産卵することを防ぐことができます。
5.虫除けスプレーを使用する
外出する時などに一番便利なのは、虫除けスプレーですね。スプレーすれば、蚊を寄せ付けない効果が2時間は持続します。
市販のものはたくさんの種類が出回っていますので、簡単に購入することが可能です。ただし、その安全性について少し気になるところです・・・。
市販の虫除けスプレーの安全性
市販の虫除けスプレーは、使い勝手が良いものですが、強い毒性を持つ成分が使われているものもあります。小さなお子さんや赤ちゃんに使用する時には、気になりますよね。
市販の虫除けスプレーによく使われているのは、「ディート」という成分です。
この「ディート」は、アメリカ軍がジャングルでの戦闘用に開発した時に使用していたもので、大変毒性の強い化学薬品です。
「ディート」の虫除け効果は非常に強く、日本では虫除けスプレーの他に、電子蚊取り器などの製品にも使われています。しかし、その毒性の人に対する悪影響も報告されていて、発がん性や、中枢神経障害、強い遺伝子突然変異性、遺伝子障害の可能性などが指摘されています。
特に吸引することが良くないので、お子さんには直接スプレーすると、あまり良くありません。
体にやさしい虫除けスプレーとして、オススメしたいのがハーブ系の虫除けスプレーです。ディート無添加ので、ハーブを中心に配合されているので、小さなお子さんや赤ちゃんにも安心して使えます。
ディート無添加の虫除けスプレー
蚊に刺されてしまったら?
虫刺され対策を行っていても、蚊に刺されてしまうこともありますよね。
そんなとき、おすすめなのが刺された箇所に少量の塩をすりこむことです。蚊に刺されてすぐ、ぷっくり膨らんでいるところに、一つまみの塩をすり込みます。
すると、不思議なことに、しばらくは赤くはれたままですが、かゆみを感じなくなるんです!
かゆみ止めが手元にないときも、塩があれば大丈夫! だまされたと思って、試してみてください。