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2015年はエルニーニョ現象が起こる?~梅雨明けの遅れ

2014年にもエルニーニョが起こると言われていましたが、今年2015年はすでにその兆候が見えているといいます。専門家によれば、この年末までに70%の確率で起こると言われています。エルニーニョ現象が起こると地球規模で異常気象が発生し、深刻な食糧問題につながることもあります。気になる、エルニーニョ現象について調べてみました。

エルニーニョとは

12192961176_edc53ec691_bphoto credit: Satellite Shows an “Arctic Blanket” Over the U.S. via photopin (license)

エルニーニョというのはスペイン語で、直訳すると「男の子」という意味です。そこから転じて、イエスキリストのことを指し、エルニーニョ現象はクリスマスの時期に起こることが多いことにちなんで、「エルニーニョ現象」と呼ばれるようになりました。

エルニーニョ現象というのは、簡単に言うと、ペルー沖の太平洋南部海域の水温が平年よりも高くなる現象のことです。逆に、普段より海水の温度が低い時は「ラニーニャ(女の子)」と呼びます。

ペルーやエクアドルの沖合の海水の温度が高くなるといっても、あまりピンときませんが、それだけのことで、地球規模の異常気象を起こすと言われている現象なんです。

ペルー沖の海水と風がアジアに及ぼす影響

37222517_29d2efafc2_bphoto credit: Mares’ Tails via photopin (license)

本来、ペルー沖には、海岸線から海の沖の方へ向かって(東から西へ)風が吹いています。そのため、あたたかい海水はどんどん大海の方へと押しやられ、ペルー沖の海水は比較的冷たい温度に保たれています。

この辺りは赤道に近く、常に西向きの貿易風が吹いています。この貿易風によって、あたたかい海水は、そのまま西の方へ、つまり東南アジアの方へと吹き寄せられます。その結果、東南アジアは海水の温度が比較的高くなります。

東南アジアでは、この暖かい海水からの上昇気流により、低気圧が発生します。この辺りで台風がよく発生するのはこれが原因です。

エルニーニョ現象が日本に与える影響

2867590785_12bb3cabed_bphoto credit: Sea and clouds via photopin (license)

しかし、何らかの原因で、ペルー沖の風が弱い時は、あたたかい海水を西へ押しやる力が弱まるため、ペルー沖の水温はあたたかいまま下がりません。本来、東南アジアまで到達するはずの暖かい海水も、アジアまで到達することなく、さらに東よりの海域で低気圧を発生させます。

東南アジアの方では、水温が平年に比べて低くなりますで、低気圧ができにくくなります。高気圧や低気圧というのは、周辺の気圧に比べて、気圧が高いか低いかということになります。ですから、東南アジア方面の低気圧が弱いと、日本付近へ夏の暑さをもたらす太平洋高気圧の働きも弱くなります。

こうして、日本では、例年よりも冷夏になりがちになります。また、台風も、いつもより東の海域で発生しますので、暖かい海水の上をより長く経由してから日本に到達するので、台風が発達しやすく、勢力が強まるという傾向になります。

2015年はすでにエルニーニョ現象の兆候アリ

7991330474_9d27ee0866_bphoto credit: More Bokeh Through The Trees via photopin (license)

今年はすでにエルニーニョ現象の兆候が認められていて、日本の気象庁でも、今年の夏にエルニーニョ現象が発生する可能性が高いと発表しています。

イギリスのBBCニュースでも、今年年末までにエルニーニョが発生する確率は70%という専門家の予測を受けて、世界的な規模で、農産物の価格への影響を指摘しています。特に米、穀物、大豆、コーヒー。ココアなどの食品価格の上昇が懸念されています。
参考記事:エルニーニョ:「食品市場は大混乱」となるか (BBC-Science & Environment,May 21, 2015)

エルニーニョ現象が世界にあたえる影響

6312180482_1da71e7043photo credit: Price list at Machynlleth market via photopin (license)

エルニーニョは、これまでは7年に2回の頻度で発生していました。しかし、地球温暖化などの影響から、発生の頻度が高くなってきています。2009年に発生したエルニーニョ現象では、日本でも、日照不足となり、中国・九州北部の集中豪雨の発生、梅雨明けの遅れなどが起こっています。

その年は、世界的にも大きな影響があり、東南アジアでは雨が少なく、オーストラリアやフィリピンでは干ばつ被害がありました。アメリカでは猛吹雪が観測され、ブラジルの熱波、メキシコの異常洪水など、さまざまな被害をもたらしています。

日本気象庁はすでに梅雨明けの遅れを予測

16593624026_e7c72d1720_bphoto credit: IMG_8234 via photopin (license)

気象庁では、5月25日に6月~8月の3か月予測を発表しています。それをよく読むと、沖縄の梅雨明けの遅れ、本州の梅雨入りの遅れが予想されています。また本州の梅雨明けも遅れ、7月になっても雨の日が多く、8月には日本海側を中心に平年よりも低い気温と多い降水量が予測されています。
参考記事:最新の季節予報 今年の夏は?~なりたて気象予報士の成長日記

食料品価格の高騰には心の準備を・・・

エルニーニョが起こるからと言って、普通の人にとっては、特に何も対策は出来ないかもしれません。でも、食料品価格の上昇には、前もって心の準備をしておく方が良いかもしれません。

ちなみに、カナダでは、エルニーニョとはまったく関係なしに、一部食料品の価格があがっています。それはカナダドルが対米ドルで価値が下がっていることによる、輸入品の価格上昇です・・・。

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