今回は、自家菜園で獲れた西洋かぼちゃを使った料理を紹介します。西洋かぼちゃというと、ハロウィンの飾り付けにも使う、オレンジ色のかぼちゃです。
中身は日本のかぼちゃと異なり、ホクホク感がなく、比較的水分が多めなので、日本の一般的な料理には向かないことが多いでしょう。でも、水分が多い分、ペースト状にしてケーキ生地に混ぜたり、スープにするには、扱いやすいタイプのかぼちゃです。
今回作ったのは、西洋かぼちゃのチャツネです。チャツネというと、マンゴーチャツネが有名かもしれませんね。
でも基本的には、どんな野菜でもチャツネを作ることは可能だというので、かぼちゃで挑戦してみました。
西洋かぼちゃのチャツネレシピ
材料;
西洋かぼちゃ 中サイズ半分
たまねぎ 小2個
レーズン 適量
しょうが ひとかけ
にんにく 1~2片
メープルシロップ(またはハチミツ) 大3
塩 小1
リークの青い部分(好みで)
オリーブオイル 大2
ローリエ 1枚
鷹の爪 1本
お好みのスパイス
マスタードシード 大1
カルダモン 2粒
クミンシード 大1
シナモンパウダー 小1
ブラックペッパー 大1
作り方;
1.玉ねぎはみじん切り、にんにくと生姜はすりおろします。西洋かぼちゃは皮を取り、煮込みやすいように小さめに刻んでおきます。
2.鍋にオリーブオイルを注ぎ、好みのスパイス固形のもの(今回はローリエ、カルダモン、クミンシード、マスタードシード)と鷹の爪を加え、弱火で加熱します。
3.香りが出てきたら、にんにくと生姜を加え、焦がさないように弱火でいためます。
4.玉ねぎのみじん切りを加え、うっすらと色づくまで弱火でいためます。
5.刻んだかぼちゃとレーズン、シロップ、塩、他のスパイス(今回はシナモンとブラックペッパー)を加え、焦がさないように弱火でかぼちゃが柔らかくなるまで調理します。
6.かぼちゃが柔らかくなったら、鍋の中で軽くつぶして、好みで色付けにリークの青い部分を加えてください。荒熱を取り、殺菌した密閉容器に入れて完成です。
ポイント;
メープルシロップは、ハチミツや三温糖で代用できます。スパイスは、今回は手元にあるものを使いましたが、ガラムマサラだけでもOKです。それぞれのスパイスの量も好みで調節してください。
レモン汁やワインビネガーなどの酸味を加えると、もう少しパンチの利いた味になります。ただし、煮込むときは、ホーロー鍋かガラス製の鍋を使いましょう(酸味を加えたほうが、殺菌効果も高まります)。
レーズンのほかに、刻んだりんごなどを加えても、味に深みが出ると思います。いろいろ工夫して、自分のレシピを作ってみてくださいね。
チャツネとジャムの違い
ジャムとチャツネって見た目も味の雰囲気も似ていますが、何が違うのでしょうか。気になって調べてみました。
ジャムとチャツネの違いは、主に3つあります。それは、味、材料、そして使い方。
味に関して、基本的にジャムは「甘い」もの、チャツネは甘みもありますが、基本は塩味にスパイスを加えたものです。もちろん、甘みを加えるので、かなり甘くすることもできますが塩味とスパイスが加わった複雑な味になります。
ジャムの材料は、ほとんどの場合、フルーツ中心になります。一方でチャツネはフルーツでも野菜でも作ることが出来ます。また、ジャムは比較的ペースト状にすることが多く、果実の原型を残さないことが多いです。チャツネの場合は材料の原型を残したものが多いのも、大きな違いといえますね。
もうひとつの違いは、その使い方です。ジャムは、パンやクラッカーに広げるように塗って食べますが、チャツネはどちらかというと「添え物」です。魚料理や肉料理、オムレツ、カレーなどの横に添えて、食べるのがチャツネの楽しみ方です。
小瓶に入れて、プレゼントにも!
日本ではまだ、チャツネは、ジャムほどもポピュラーではないと思います。でも、かぼちゃやトマトなどの身近にある野菜で作れて、料理の添え物としてアクセントを加えてくれるので、意外と便利なんですよ。
小瓶に入れて、ちょっとおしゃれにラッピングすれば、気の利いたプレゼントにもなります。ぜひ、時間のあるときに、試してみてくださいね。