わらびやぜんまいと言えば、日本では春先に食卓に並び、春の訪れを感じさせる山菜の一種ですよね。あの独特の苦みを風味が、印象的で、毎年時期になると、食べたくなります。
そんなわらびが、カナダの田舎で自生しているのをみつけました。
カナダの田舎でわらび狩り
私の友人に、日本人とカナダ人のハーフの女性がいます。彼女のお母様が日本人で、カナダに住んですでに数十年だと思います。先日、その彼女のご両親の別荘に遊びに行きました。
モントリオールから、車で焼く1時間半くらいのところにあります。周りは豊かな自然に囲まれて、時折車が通る以外は、鳥の声くらいしか聞こえません。
朝、散歩をしていると、雑草にまぎれてあちこちにシダが生い茂っているのが見えます。ちょうど、雪がすっかり溶けて、春めいてきたこの時期には、シダの赤ちゃんであるわらびがいたるところに自生していました。
食べるには、まだ小さすぎるかなという大きさだったので、その時は取らなかったのですが、戻ってみると、すでに友人のお母様が食べごろの蕨を摘んで、料理しているところでした。
カナダ人も山菜を食べる
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わらびとよく似ている山菜にぜんまいがあります。以前、キューバ旅行の際にシダ植物園に行ったことがあります。そこで聞いた説明だと、シダの赤ちゃん、つまりわらびやぜんまいを食用にするのは日本人と韓国人だけなのだとか。
確かに韓国料理の食材店に行くと、乾燥わらびが売られています。でも、カナダの人たちもわらび(ぜんまい?)を食べるそうです。もしかしたら、日本人や韓国人が、わらびの食べ方をカナダの人に教えたのが始まりかもしれませんが。
わらびとぜんまいをこちらの人が明確に区別しているかどうかはわかりません。でも、ぜんまいはフランス語で「Tête de violon」といいます。直訳すると「バイオリンの頭」ということになります。確かに言われて見れば、ぜんまいのぐるぐるはバイオリンの頭の部分に似ていますよね。
こちらで食べるぜんまいのレシピを探してみました。
ぜんまいのバター炒め
1.たっぷりの水を沸かし、塩を加えてぜんまいを4~5分程度茹でて、水を切ります。
2.フライパンに、バターを熱し、1のぜんまいを4分程度炒めてできあがり。
ぜんまいとジャガイモのクリーミーサラダ
材料;
ぜんまい 200g
ジャガイモ お好みの量
ベーコン 100g
パセリみじん切り
クリームチーズ(好みで)
マヨネーズ
マスタード
砂糖
塩、こしょう
醤油
作り方;
1.ぜんまいを2分くらい湯通ししてアクを抜きます。
2.いったん水を切って、再度お湯を沸かし、数分茹でます。
3.別鍋で、適当大きさに切ったじゃがいもを茹でておきます。
4.フライパンで、刻んだベーコンを軽く熱して、カリカリにしておきます。
5.クリームチーズ、マスタード、マヨネーズ、砂糖、塩コショウを混ぜて、すべての材料を混ぜ合わせます。
6.最後に、醤油を少し加えて、軽く混ぜてできあがりです。
チーズを加えるとコクが出ます。カロリーを気にする方は、マヨネーズの半量をヨーグルトで代用しましょう。