大人の女性なら、だれでも基礎化粧品を使ったことがあるのではないでしょうか。日本では、高校を卒業したら化粧するのは当然・・・、というような風潮もありますよね。私が学生の頃もそんな雰囲気でした。
実際には、20代前半のころのお肌って、何もしなくてもきれいだし、むしろ何も手を加えない方がきれいだったりします。
でも、就職やアルバイトで仕事をするようになると、何となくメイクもしたくなる、した方がモテるような気がする、といったあいまいな理由で化粧を始めた人もいるのではないでしょうか。
私は、数年間、某化粧品メーカーの美容販売員として仕事をしていましたが、今では、メイクをするからお肌が荒れると考えています。つまり、化粧をしない方が、お肌はきれいなままだし、スキンケアをする必要もないんです。
メイクはお肌にとっては大きな負担
肌トラブルというと、年齢にかかわらずさまざまなタイプの悩みがあります。ニキビ、シミ、しわ、くすみ、タルミ、毛穴の広がり・・・・、女性のお肌の悩みは尽きません。
しかし、これらの原因の一つになっているが、メイク汚れです。
そもそも、メイクというのは、お肌にとっては有害なものです。確かに、ファンデーションを塗れば、お肌が明るくなったようなきがしますし、チークを塗れば血色がよいように見えます。でも、化粧品、つまりメイク用品そのものは、合成された色素であり、お肌にとっては「異物」つまり「有害なもの」です。
それを塗りたくれば、一時的に美しく見せることができます。小さな目を大きく見せたり、気になるシミや毛穴の開きをかくしたりもできます。
しかし、肝心なことは、メイクは異物であり、それを肌に塗っている状態は、お肌にとって大きな負担であるということです。
メイクをするから肌トラブルが起きる
ですから、メイクをした日には、きちんとメイクを落とさなくてはいけません。つまり、クレンジングと洗顔ですね。
このとき、メイク汚れが残っていると、毛穴に詰まって肌がくすんで見えたり、毛穴開きが起こったり、炎症を起こしてニキビができたりします。
そこで、使用するのが、クレンジング剤です。メイクというのは、ほとんどが脂性のものですから、それをきちんと落としきるには、それなりの洗浄力を持ったものでなくてはいけません。
多くの場合、使われるのは界面活性剤を使用したメイク落としです。ところが、この界面活性剤というものも、お肌にとってたいへんな刺激になります。強い洗浄力を持ったクレンジング剤で洗った後のお肌は、極度に乾燥した状態になります。
そこで、必要となるのが、化粧水や乳液といった保湿ケア用品です。
メイクをしなければ素肌はもっときれいになる
こう考えてみると、スキンケアを行わなくてはいけないのは、メイクをするからだということになりませんか。
本来お肌は、何もしなくても、「皮脂」という天然の潤いベールで守られています。クレンジングと洗顔は、この天然潤いべールまでも引きはがしてしまうのです。
だからといって、職業的にメイクをしなくてはいけないお仕事の女性も多いでしょう。
でも、私は、仕事がない時には、一日くらいメイクをしない「メイクフリー」の日を作った方がいいと思います。
生まれつき、極端にお肌が弱い方や、アレルギーがある方を別として、普通の肌質の方であれば、メイクをしなければ何もスキンケアをしなくてもお肌はきれいなままだと思います。
とはいっても、私もメイクをするのは、好きです。自分の顔の欠点を隠して、きれいに見えるようにするのは、とてもうきうきする作業ですよね。
でも、メイクをする日としない日の、メリハリをつけるようにしています。しかも、メイクをしない期間の方が、特別なお手入れをしなくても、肌の調子がいいんです。
美肌は体の内側から作るもの
また、美肌作りは、スキンケアやお手入れだけで作るものではありません。食事や生活スタイルにも大きく影響されます。
普段の生活で、きちんとバランスの摂れた食事をしているときの方が肌がきれいだし、ストレスを感じている時にはお肌が荒れることが多いです。
美肌作りは、人それぞれのカタチがあると思います。自分のお肌を観察しながら、いつまでもきれいなお肌を守りたいものです。